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2008.7.12開設。 ショートショートを中心として、たそがれイリーが創作した文芸作品をご覧いただけるサイトです。 できれば毎日作品を掲載したいと思ってます。これからも創作意欲を刺激しながら書き綴って参ります。今後ともぜひご愛顧ください。 |
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「今度は何の願いかのう・・・まあ、人間のことだ。たわいのないことじゃて」
顎鬚を右手で無造作にいじりながら、神様は眼前の青年につぶやいた。 「神様からご覧になれば、たわいのないことかもしれませんが、私にとっては一大事です」 青い野球帽をかぶった青年は、緑色のビニール傘を開きながら、神に願った。 「私はヤクルトのファンなのです。しかし、今年の成績は・・・」 「ああ、なんだ。今まで阪神とやらのファンが、願ってくるばかりしておったわ」 「お察しいただけますか」 「要するに、今度はヤクルトとやらを、強くすればいいのじゃろ」 「よくぞお察しくださいました。私はそれをお願いにあがったのです」 「わかったわかった。じゃあ、チョチョイとかなえてしんぜよう」 「チョチョイと・・・なんとまあ、あっけない」 「わしもこう見えて、忙しいのでな・・・では早速、ヤクルトが強くなりますように!」 翌日の朝、開けようとしても開かず、砕こうとしても砕けない、鋼のような容器に入ったヤクルトが宅配されて問題になるとは、誰も想像しなかった。 国会議事堂の周辺は、多くの警察車両と人員で埋め尽くされた。 「おめでとう!通算10000ポイントだよ!」 「最近、うちの猫が姿を消してしまってね」
「おや奇遇だね。我が家のジェフリーもいなくなってしまったんだよ」 「犬も猫もですか。我が家はハムスターがいなくなってしまいました」 「あら、うちは家の中のねずみが居なくなってしまったんですのよ。衛生上はよろしいのですけど、気味が悪いわ」 「うちの犬は、この寒いのに水に入りたがっていてね・・・泳ぎなんか嫌いだったはずなんだけど」 「それはきっと、天災の前触れかも知れませんなぁ」 「町内会長さん、そんな洒落にならない冗談を」 「いやいや、新潟の地震の時も、北海道の地震の時も、発生の前にあらゆる小動物が姿を消しましてね・・・あながち、冗談だとも言い切れないですよ」 「ついに関東大震災がくるのかしら・・・」 「帰って備えを万全にしておかないといけないな」 そのころ、日本国内のあらゆる海岸で、小動物が泳ぐ姿が目撃されていた。 『日本が危ない』と泣き叫びながら荒波に身を任せる犬や猫たちの言葉は、人間たちに届かなかった。 「課長いる?」 「君も中堅どころなんだから、そろそろしっかりしてくれないと困るなぁ」 社長はとある本を懐に忍ばせていた。 ワゴンに載せられてきた朝食に手を付けようとする大統領の前に、補佐官はいつものように現れた。 一人の学生がいきり立って教授の前に現れた。 我が家での存在価値を喪失気味だったおじいちゃん。 神はじっくりとその化け物を見つめた。 「もう死にたいんです」
電話の向こうで、女性は叫ぶように言った。 相談員は話しはじめた。 このボランティアをはじめてまだ一週間であること。 過去にこの『悩み事相談所』で救われたこと。 そして、どんな悩みでも、話して聞いてもらえば、道は開けるということ。 「本当に、そうかしら」 女性の言葉に、相談員は”ええ”と強く言い切った。 そして、大丈夫だから…悩みを話してごらんなさいと、付け加えた。 女性はしばし沈黙した。 しかし、意を決したかのように重い口を開いた。 「神様やってるんだけど…人間ども、少ない賽銭でむちゃくちゃな要求をしてくるの。聞いててうんざりして…神様やめちゃうことできないから、死ぬしかないなあって…」 「本当は、死にたくなかったんでやんしょ?」 「お名前は」
「田口善之助と申します。56歳です。東大の経済学部を出まして・・・」 「ああ、学歴は結構です。履歴書でわかりますから。職歴を教えてください」 「は、はい。大学を出まして、それから語学堪能だと言うことで、海外の取引の多い伊東商事へ入社しまして、海外への赴任も多数こなしました」 「で、このたびはリストラにあわれたと・・・」 「いえ、管理職の立場として、部下にやめろと言うのは言いづらいものです。ですから年齢の事もありますので、私が自らやめることにしたのです」 「・・・わかりました。それでは、我が社の業務内容等は、既にご理解いただいているとは思いますが・・・海外との取引もありますし、国内外の様々な企業と様々な取引を行う総合物流企業な訳ですが・・・」 「承知しております」 「ちなみに、我が社の業務内容をご覧いただいているとのことでお尋ねしますが、あなたは我が社の業務の中で、一番ご自身に適していると思われますか」 「部長です。部長をさせてもらえれば、私の右に出る人間はいないと自負しております」 「いよいよ連邦軍がここまで攻め込んで来たか」
「大佐がこの期待に乗ることになるまで追い込まれてしまいました・・・」 「いいのだよ。で、この機体はどうなってる?」 「足がついていないのです」 「足が?それで機動性が確保できるのか」 「足なんて飾りです。こいつは100%の性能を発揮できるようになっております!」 「そうか・・・しかしだ、何かが足りない」 「何かが・・・足りないので、ありますか」 「ドリンクホルダーとHDDナビ、あと腰痛防止クッションだな。私が快適に乗り込めないじゃないか」 「なあ兄ちゃん、仕事なんてやってられないだろう!」
「今日は休みです」 「休みか! そりゃあ楽しいな! 朝からデートか、それともゴルフか?!」 「買い物ですよ」 「買い物か! そりゃあ豪勢なこった! せいぜい町中に小金をばら撒いてくればいい!」 「・・・」 「ん? どうしたね? 何か悪いことでも言ったか? 俺?」 「ガソリン、給油してくれませんか?」 「あ、ああ! すっかり忘れてたよ! で、えーっと・・・」 「レギュラー満タンですよ」 「レギュラー? 本当にレギュラーでいいのか?」 「この車で、ハイオク?」 「いやあ、せっかくだから、たまには奮発してハイオクでもいいんじゃないかってね」 「とにかく、早く入れてくださいよ、レギュラー満タン!」 「ついでに洗車とかはどうよ? ああ、タイヤの空気圧はサービスで見てやるよ」 「ちょっと! いいかげんにしてください! いったい何やってるんですか!」 「・・・油売ってるんだよ、ア・ブ・ラ」 「慰謝料いただきますから」
「あのね、慰謝料って言っても・・・あなたは僕の隣の席にいるわけで、稟議をまわしても僕からあなたに回って係長にいくわけでしょ、結果的にあなたのほうを振り向くじゃないですか。それを“目がいやらしい”とか言われて、挙句の果てには慰謝料ですか?」 「あなたは見てないつもりでも、私は見られているって感じてるんです。それもいやらしく!」 「わかりましたよ、そんなにご立腹なら、慰謝料払いますよ」 「え? いきなりそんな札束を! って、なんですかこれ、ただの新聞紙の束じゃないですか!」 「見られたつもりなんだから、慰謝料ももらったつもりになっててください。あなたならできるでしょ?」 いつもお見かけしていますよ。 |
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