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2008.7.12開設。 ショートショートを中心として、たそがれイリーが創作した文芸作品をご覧いただけるサイトです。 できれば毎日作品を掲載したいと思ってます。これからも創作意欲を刺激しながら書き綴って参ります。今後ともぜひご愛顧ください。

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     警官は、いつもより気だるそうに事故調書を書き始めようとしていた。
     あくびをしながら、事故の当事者である男に問いかける。

    「あの女子高生、無事だってさ」
    「そうですか」
    「で、君がさっき言ってたこと・・・あの子が車に向かって飛び込んできた、これ間違いないよね?」
    「間違いないと断言はできませんよ」
    「そこで間違いないって言っておけば済むんだよ、まったく・・・自殺しようとして、通りかかった車に飛び込んだ、その車の運転手が偶然君だったわけだよ。それで君は罪に問われることもない、それで大団円じゃないか」
    「それがね・・・自殺なのかどうか、その部分が引っかかるんですよ」
    「何、それ」
    「いやね警察さん、本当にあの子は、自殺したくてこの車に飛び込んだのかなってことですよ。そこが腑に落ちないだけです」

     警官は生返事で答えた。
    「そりゃそうでしょう。誰が好きこのんで、道路を走ってくる車に飛び込むかね」

     男は反論した。
    「ですけどね、本当に彼女が死ぬ気だったなら、救急車に飛び込んだりはしないでしょう!」
     白衣を脱ぎさりながら、救急隊員は自虐的に笑った。

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    性別:
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